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足が地に着かない
あしがちにつかない
興奮や緊張で気持ちが浮ついて落ち着かないこと。また、考えや態度が地道さを欠く様子にも使う。「うれしくて足が地に着かない」のように使う。
足元を見る
あしもとをみる
相手の弱みや不利な立場につけ込んで、自分に有利になるよう振る舞うこと。「客の足元を見る」のように使う。
足を洗う
あしをあらう
好ましくない職業や生活をやめて、まともな生き方に戻ること。「裏社会から足を洗う」のように使う。
足をすくわれる
あしをすくわれる
油断や弱点につけ込まれ、思いがけず失敗させられること。本来は「足をすくわれる」で、「足元をすくわれる」とも言う。「下位チームに足をすくわれる」のように使う。
足を引っ張る
あしをひっぱる
人の成功や物事の進行をじゃまし、妨げること。「味方の足を引っ張る」のように使う。
頭打ちになる
あたまうちになる
物事がそれ以上は伸びず、限界に達して、上がらなくなること。成長や数値などが、ある水準で行き詰まる場合に使う。
頭が切れる
あたまがきれる
頭の回転が速く、物事を鋭く的確に判断・処理できること。「頭の切れる人物」のように使う。
頭を抱える
あたまをかかえる
どうしてよいか分からず、深く悩み困り果てること。「資金繰りに頭を抱える」のように使う。
頭を悩ます
あたまをなやます
ある問題について、どうすべきかあれこれ思い悩むこと。「人手不足に頭を悩ます」のように使う。
頭を捻る
あたまをひねる
よい考えを出そうと、あれこれ工夫して懸命に考えること。「打開策に頭を捻る」のように使う。
後の祭り
あとのまつり
祭りが終わった後では、いくら準備しても間に合わないことから、時機を逸してしまい、今さら悔やんでも手遅れであることのたとえ。なすべき時を過ぎてからでは、どうにもならない場合に使う。
油を売る
あぶらをうる
仕事の途中で無駄話などをして、なまけること。かつて髪油の行商人が、客と長々と世間話をしながら油を売ったことに由来するとされる。用事を抜け出して時間をつぶす、所在なく道草を食うといった場面で使う。
油を絞る
あぶらをしぼる
過ちや失敗を犯した者を、厳しく問いただし叱りつけること。種子などを締めつけて油をとる動作にたとえた表現。逃げ場を与えず徹底的に責める、こってり説教するといった場面で、叱る側の立場から使うことが多い。
網を張る
あみをはる
犯人や獲物などを捕らえようとして、あらかじめ手配をして、あちこちで待ち構えること。逃さないよう、見張りや備えを方々に巡らせておく場合に使う。
息が合う
いきがあう
二人以上で物事を行うとき、互いの調子や呼吸がぴたりと一致すること。長く連れ添った相手や、息の通った相棒との間で、言葉を交わさなくても動作やタイミングがそろう様子をいう。共同作業や演技、競技などでよく使う。
息を殺す
いきをころす
相手に気づかれないよう、呼吸の音さえ抑えてじっと静かにしていること。物陰に潜んで見つかるまいとする場面や、緊張で身動きできない場面で使う。声や物音を立てまいと全身を緊張させている様子を表す。
息を呑む
いきをのむ
驚きや感動、緊張のあまり、思わず呼吸を止めてしまうこと。目を奪われるような光景や、はっと胸をつかれる出来事に直面した瞬間の反応を表す。恐ろしさで凍りつく場合にも、美しさに圧倒される場合にも使う。
石橋を叩いて渡る
いしばしをたたいてわたる
丈夫な石の橋でさえ、安全を確かめてから渡ることから、用心の上にも用心を重ね、きわめて慎重に物事を行うことのたとえ。万一に備えて念入りに確認する、堅実すぎるほど慎重な態度をいう。
急がば回れ
いそがばまわれ
急ぐときほど、危険な近道よりも、遠回りでも安全確実な道を選んだほうが、結局は早く目的を達せられるという教え。あせって失敗するより、着実な方法をとるべきだと説く場合に使う。
板につく
いたにつく
役者の芸が舞台(板)によく調和することから、経験を積んで、態度や仕事ぶりがその地位や職業にふさわしく、しっくり身についてくることのたとえ。自分から意図して行うことではなく、経験を重ねた結果として自然にそうなる、また周囲からそう見える状態を表す。
板挟みになる
いたばさみになる
対立する二者の間に立って、どちらにつくこともできず、苦しい立場に追い込まれること。両者の間で、身動きが取れなくなる場合に使う。
一矢を報いる
いっしをむくいる
射かけられた矢に対して、こちらからも一本の矢を射返す意から、攻撃や非難に対して、わずかでも反撃すること。劣勢の中で、相手にいくらかでも反撃を加える場合に使う。
一線を画す
いっせんをかくす
一本の線を引いて区切る意から、他とははっきり区別して、明確な境目をつけること。また転じて、他とは比べものにならないほど、際立ってすぐれている意でも使う。
意に介さない
いにかいさない
物事を気にかけたり、心配したりしないこと。他人の評価や周囲の反応などを、まったく気に留めない様子をいう。
井の中の蛙
いのなかのかわず
井戸の中の蛙は外に広い海があることを知らないという故事から、狭い知識や経験にとらわれて、広い世界を知らないことのたとえ。自分の小さな世界が全てだと思い込んでいる者を戒めて使う。
雨後の筍
うごのたけのこ
雨が降った後にタケノコが次々と生えてくることから、似たような物事が短期間に相次いで現れることのたとえ。流行や好機に乗じて、同種の店や事業などが次々と出現するさまをいう。多くは数の多さに着目した、ややひやかしを含む言い方。
後ろ髪を引かれる
うしろがみをひかれる
後ろの髪をつかんで引っぱられるように、心残りがして、その場を離れがたく感じること。未練が残って、思い切れない気持ちをいう。
馬の耳に念仏
うまのみみにねんぶつ
馬にありがたい念仏を聞かせても意味がわからないことから、いくら忠告や意見をしても、まったく聞き入れようとせず効き目がないことのたとえ。相手に言って聞かせても無駄に終わる場合に使う。
裏目に出る
うらめにでる
よかれと思ってしたことが、期待とは反対に、悪い結果になってしまうこと。さいころの裏の目が出る意から、もくろみがはずれて不利な方向へ転ぶ場合に使う。
雲泥の差
うんでいのさ
雲と泥ほどの、天と地ほどの大きな隔たりがあること。二つのものの間に、比べものにならないほどの大きな差がある場合に使う。
絵に描いた餅
えにかいたもち
絵に描いた餅は、見るだけで実際には食べられないことから、どんなに立派でも、実際の役には立たないもののたとえ。計画や理想が、現実味を欠いて実現の見込みがない場合に使う。
襟を正す
えりをただす
乱れた衣服を整える意から、それまでの態度を改め、気持ちを引き締めて、まじめに物事に取り組もうとすること。緩んだ心構えを正し、真剣な姿勢になる場合に使う。
鬼に金棒
おににかなぼう
ただでさえ強い鬼が、さらに金棒という武器を持つことから、もともと強いものに、さらに強さや有利な条件が加わって、いっそう頼もしくなることのたとえ。強い者が、より強くなる場合に使う。
帯に短し襷に長し
おびにみじかしたすきにながし
襷(たすき)は、和服の袖をたくし上げるためにかける紐。布が帯にするには短く、襷にするには長すぎて、どちらにも使えないことから、中途半端で、どちらの役にも立たないことのたとえ。
顔に泥を塗る
かおにどろをぬる
相手の名誉や面目を傷つけ、恥をかかせること。「親の顔に泥を塗る」のように使う。
影が薄い
かげがうすい
存在感が乏しく、周囲からあまり注目されないさま。大勢の中にいても印象に残らず、目立たない人や物事についていう。生気がなく元気がないように見える、という意味で使われることもある。
影を潜める
かげをひそめる
それまで目立っていたものが、表立って現れなくなること。身を隠して姿を見せない意から転じて、ある現象や風潮、特徴などが表面から消え、見られなくなる場合に使う。すっかり鳴りを潜める、下火になるといった意味合い。
肩で風を切る
かたでかぜをきる
肩をいからせ、得意げに威勢よく歩くこと。「出世して肩で風を切る」のように使う。
肩の荷が下りる
かたのにがおりる
果たすべき責任や重い負担がなくなって、楽になること。「子の独立で肩の荷が下りる」のように使う。
肩身が狭い
かたみがせまい
世間や周囲に対して引け目を感じ、心苦しく感じること。「肩身の狭い思いをする」のように使う。
肩を並べる
かたをならべる
実力や地位が対等で、互いに張り合えること。「強豪国と肩を並べる」のように使う。
渦中の人
かちゅうのひと
渦中(かちゅう)は、渦の中、転じてもめごとのただ中のこと。事件や騒動の中心にいて、世間の注目を集めている人。紛争やスキャンダルなどの当事者となっている人物をいう。
河童の川流れ
かっぱのかわながれ
河童(かっぱ)は、水中にすむとされる想像上の生き物で、泳ぎの名人とされる。その河童でも、時には川に押し流されることがあるということから、その道の名人でも、時には失敗することがあるというたとえ。得意なことで思わぬしくじりをした場合に使う。
気が重い
きがおもい
何かをしなければならない状況に対して、気持ちが沈んで前向きになれないことを表す。やりたくない用事や気の進まない場面を控えているときの心理を指す。「明日の会議のことを考えると気が重い」のように、これから起こることへの憂鬱を表現する。
気が気でない
きがきでない
心配で落ち着いていられないこと。結果や成り行きが気になって、心が落ち着かず、そわそわしてしまう様子を表す。
気が遠くなる
きがとおくなる
意識が薄れて遠のくこと。本来は失神しそうな状態を指すが、比喩的に「途方もない量や時間を前にして茫然とする」意味でもよく使われる。「気が遠くなるような作業」のように、現実離れした規模に圧倒される場面で用いる。
気が抜ける
きがぬける
緊張がゆるんで、張りつめていた集中力や意欲がなくなること。大きな目標を終えた後などに、ほっとして力が入らなくなる様子を表す。また、炭酸飲料やビールなどの泡や風味が飛んで、味が薄くなることも表す。
気が引ける
きがひける
相手に対して遠慮する気持ちが生じて、進んで行動しにくくなることを表す。負い目や申し訳なさを感じて、堂々と振る舞えない状態を指す。「ご馳走になってばかりで気が引ける」のように、相手への借りを意識する場面でよく使われる。
気が紛れる
きがまぎれる
他のことに心が向くことで、つらい気持ちや退屈などが一時的にやわらぐこと。悩み自体が消えるわけではなく、別のことに注意が移っているあいだだけ気持ちが軽くなる状態を指す。「友人と話していると気が紛れる」のように使う。
気が滅入る
きがめいる
気分が沈み込んで、憂鬱になること。嫌なことや暗い状況が続いて、心が晴れない様子を表す。「悪い知らせばかりで気が滅入る」のように、気持ちが落ち込む場面で使われる。