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N1
憤然
ふんぜん
激しく怒って、感情を露わにする様子。「憤然と席を立つ」「憤然たる態度」のように使う。「憤」は怒り、「然」は様子を表す接尾辞で、二字で「怒りに満ちた様子」を表す。文章語的な硬い表現で、強い不満や抗議の気持ちを描写する場面で用いる。
N1
踏ん張る
ふんばる
足に力を込めてしっかりと立ち、倒れまいとすること。比喩的に、苦しい状況に耐えて頑張り通すことも表す。「最後まで踏ん張る」「土俵際で踏ん張る」のように使う。物理的な踏みこたえから、精神的な辛抱・粘りまで広く用いる。スポーツや事業の苦境を語る場面で多用される。
N1
墳墓
ふんぼ
土を盛り上げて作った墓。「墳墓の地」「古代の墳墓」「巨大な墳墓」のように使う硬い語。古代の有力者の墓を指すことが多く、考古学・歴史の文脈で多用される。「墳墓の地」は「先祖代々の墓のある土地」から転じて「故郷」を意味する慣用表現で、文学作品でしばしば見られる。
N4
文法
ぶんぽう
grammar。言葉を正しく使うための、決まり。
N1
弊害
へいがい
ある事柄に伴って生じる、好ましくない影響や結果。「制度の弊害」「弊害が生じる」「弊害をもたらす」のように使う硬い語。本来は望ましいはずの仕組みや行為が、副次的にもたらす悪い面を指す。改革・制度・慣行を批判的に論じる文脈で多用される。
N1
閉塞
へいそく
出口や通路がふさがっていること。「閉塞感」「閉塞した状況」「腸閉塞」のように使う硬い語。物理的に道や血管がふさがる用法と、社会・経済・人生などの打開策が見えない比喩用法の両方がある。比喩用法では「閉塞感」が現代社会の停滞を表す常套語として定着しており、報道・社説で多用される。
N1
辟易
へきえき
相手の言動や状況にうんざりして、いやけがさすこと。「彼の長話に辟易する」「同じ苦情に辟易した」のように使う硬い語。古くは「相手の勢いに圧倒されて避ける」意で、そこから「うんざりする」意に転じた。「閉口」と類義だが、「辟易」のほうがより文章語的で、繰り返される事柄に対する疲弊・倦厭の感を強く伴う。
N4
別
べつ
ほかとちがうこと。「それは別の話だ」。「別に」の形になると、「別に用事はない」のように「〜ない」といっしょに使って「とくに〜ない」といういみをあらわすべつのことばになる。
N1
別個
べっこ
互いに別のものであり、独立していること。「別個の問題」「別個に検討する」「別個に扱う」のように使う硬い語。混同しがちな二つ以上の事柄について、「同じではない」「分けて考えるべき」と区別を明示する場面で用いる。議論・分析・行政文書で多用される。
N1
蔑視
べっし
相手を価値の低いものとして見下し、さげすむこと。「人種蔑視」「女性蔑視」「蔑視のまなざし」のように使う硬い語。特に特定の集団・属性に対して向けられる差別的な見方を指すことが多く、社会問題を論じる文脈で頻出する。「軽蔑」が個別の対象に向く場合が多いのに対し、「蔑視」は集団的・構造的な差別の意味で使われやすい。
N4
別に
べつに
not particularly。「〜ない」といっしょに使って、「とくに〜ない」といういみをあらわす。「別に用事はない」「別にきらいじゃない」のように、聞かれたことをやんわり打ち消すときに使う。会話では「別に。」だけで「なんでもない」といういみになることもある。同じ字を「べつ」とだけよむと、ほかとちがうことをあらわすべつのことばになる。
N1
へりくだる
へりくだる
相手を立て、自分の地位や立場を低く見せて謙遜した態度を取ること。「へりくだった物言い」「相手にへりくだる」のように使う。日本語の敬語表現と密接に関わり、謙譲語の使用や控えめな振る舞いとして現れる。過度になると卑屈と紙一重になるが、適切な範囲では礼儀正しさとして肯定的に評価される。
N4
変
へん
いつもとちがって、おかしいとかんじるようす。
N1
便宜
べんぎ
都合がよいように、その場に応じて取り計らうこと。また、そうした計らい自体。「便宜を図る」「便宜上」「便宜的な措置」のように使う硬い語。「便宜を図る」では特定の相手に利益を与える意で、不正な優遇を批判する文脈で使われることもある。「便宜上」は「正式ではないが当面の都合で」の意の副詞的表現。
N1
偏向
へんこう
考え方・報道・教育などが、中立から特定の方向にかたよること。「偏向報道」「思想の偏向」「偏向した教育」のように使う硬い語。本来公平・中立であるべきものの不公平さを指摘し、批判する文脈で多用される。報道・教育・司法など、中立性が制度的に求められる領域に対して用いられることが多い。
N4
返事
へんじ
よばれたり、聞かれたりしたことに、答えること。また、手紙やメールをもらって、答えとして出すもの。「返事を書く」「返事が来る」。
N1
変遷
へんせん
時の流れとともに、物事が段階的に移り変わっていくこと。「時代の変遷」「制度の変遷をたどる」「言葉の変遷」のように使う硬い語。一度の劇的な変化ではなく、長期にわたる漸進的な推移を指し、歴史的な視点で過去から現在までの流れを述べる文脈で多用される。
N1
偏重
へんちょう
物事の一面ばかりを過度に重んじ、他の側面をおろそかにすること。「学歴偏重」「結果偏重」「成績偏重の教育」のように使う硬い語。本来は均衡を保つべき事柄について、一方への偏った重視が問題視される文脈で多用される。教育・人事評価・報道の在り方などを論じる場面で頻出し、批判的な含みを伴う。
N1
変貌
へんぼう
姿・様子が大きく変わること。「変貌を遂げる」「街が変貌する」「変貌ぶり」のように使う硬い語。建物・街並み・人物の容貌や雰囲気など、外見的・全体的な変化に焦点があり、内面の変化を指す「変容」と使い分けられる。短期間の劇的な変化を強調する文脈で用いられることが多い。
N1
某
ぼう
名前を明示せず、人・場所・時を漠然と指す語。「某氏」「某社」「某月某日」のように接頭辞的に使う硬い書き言葉。意図的に匿名化したい場合や、はっきり分からない場合の両方に用いる。報道・公式文書・歴史記述に多く、口語では「ある〜」「どこかの〜」と言い換えるのが普通。
N4
方
ほう
direction, side。二つのうちの一つをさししめすことば。「こちらの方が大きい」のように、二つをくらべるときに使う。「駅の方へ歩く」のように、方向をあらわすこともある。かなで「ほう」と書くことも多い。同じ「方」を「かた」とよむと、「人」のていねいな言い方になるべつのことばになる。
N4
貿易
ぼうえき
国と国の間で、品物を売り買いすること。
N1
忘恩
ぼうおん
受けた恩を忘れて、報いようとしないこと。「忘恩の徒」「忘恩の行為」のように使う硬い文章語で、現代の日常会話ではほぼ用いられない。儒教的・道徳的な価値観を背景に、恩義に背く行為を強く非難する文脈で使われる。文学作品・伝記・歴史記述で目にすることが多い語。
N1
崩壊
ほうかい
建物・組織・関係・制度などが壊れて、本来の形を失うこと。「家庭の崩壊」「制度が崩壊する」「ベルリンの壁の崩壊」のように使う硬い語。物理的な倒壊にも、組織・国家・人間関係・秩序など抽象的な解体にも用いる。一時的な不調ではなく、構造そのものが成り立たなくなる決定的な変化を表す。
N1
傍観
ぼうかん
直接関わるべき立場にありながら、行動を起こさず、そばで眺めているだけのこと。「事態を傍観する」「傍観者」のように使う。中立的に「見る」というより、本来介入すべき場面で行動しない態度を批判的に指す含みを伴うことが多い。社会問題や事件への無関心を非難する文脈で頻出する。
N1
放棄
ほうき
権利・責任・所有物などを、自分の意思で捨て、行使しないこと。「権利を放棄する」「育児を放棄する」「試合を放棄する」のように使う硬い語。本来やるべきことや持っている権利を意図的に手放す行為を指し、法律・スポーツ・行政の文脈で多用される。失う原因が自分の意思である点で、「喪失」「剥奪」と区別される。
N1
暴挙
ぼうきょ
常識や道理を無視した、乱暴で無謀な行動。「暴挙に出る」「許されざる暴挙」のように使う。社会的・道義的に容認できない行為を強く非難する硬い語で、個人の私的な乱暴より、組織や国家による行為について用いられることが多い。報道・社説・抗議声明の文体に偏る。
N1, N2
冒険
ぼうけん
危険があっても、結果のわからないことに思い切って挑むこと。「冒険小説」。成功するかわからない試みの意味でも使う(「その計画は冒険だ」)。
N1
方策
ほうさく
問題を解決し、目的を達するための具体的な方法・手立て。「方策を講じる」「対応方策」「方策を練る」のように使う硬い語。漠然とした「方法」より、計画性と具体性を含む語で、行政・経営・政策の文脈で多用される。問題が前提にあり、それに対する処方箋的な対応を指すニュアンスが強い。
N1
忙殺
ぼうさつ
仕事や用事に追われて、他のことをする余裕がまったくない状態。「仕事に忙殺される」「雑務に忙殺される日々」のように、ほぼ受身形「忙殺される」の形で使う硬い語。能動形での用法は稀で、自分の意思ではなく業務量に圧倒されている受動的な状況を表す。報告書・手紙文・新聞記事などの改まった文体で用いる。
N1
傍若無人
ぼうじゃくぶじん
周囲に人がいないかのように、他人への配慮を欠いて勝手気ままに振る舞うこと。「傍若無人な振る舞い」「傍若無人に振る舞う」のように使う四字熟語。「傍らに人無きが若し」と訓読でき、字義通り「そばに人がいないかのよう」が原義。周囲を全く意に介さない傍若な態度を強く批判する文脈で用いる。
N1
呆然
ぼうぜん
予想外の事態や強い衝撃に直面し、頭が働かず、ぼんやり立ち尽くす様子。「呆然と立ち尽くす」「呆然とする」「呆然自失」のように使う。「然」は様子を表す接尾辞で、「呆けたような状態」を表す。驚き・悲しみ・喪失・絶望などにより、思考も反応も止まってしまった一時的な放心状態を指す。
N4
放送
ほうそう
テレビやラジオで、番組を送ること。
N1
忙中
ぼうちゅう
忙しい最中。「忙中閑あり(忙しい中にもふと暇な時間がある)」のことわざで知られる語で、単独で使われることは少なく、ほぼこの慣用句の構成要素として現れる硬い語。漢文的な響きを持ち、改まった文体で用いる。
N1
冒涜
ぼうとく
神聖なもの、尊いもの、敬うべきものを汚し、軽んじること。「神を冒涜する」「死者への冒涜」「芸術の冒涜」のように使う硬い語。宗教的対象・故人・芸術・崇高な理念など、本来尊重すべきものを侮辱する行為に対して用い、強い非難の含みを伴う。報道・批評・抗議声明で多用される。
N1
放任
ほうにん
本来は管理・指導すべき立場の者が、あえて干渉せず本人の自由に任せること。「子供を放任する」「自由放任」「放任主義」のように使う。教育・経済政策・組織運営などの文脈で用いる硬い語で、肯定的・否定的どちらの評価でも使える。意図的な放置を表すため、無責任な「放置」とはニュアンスが異なるが、結果として責任放棄と批判される文脈もある。
N1
彷彿
ほうふつ
ありありと目に浮かぶ様子、また、よく似ていてある対象を思い起こさせる様子。「彷彿させる」「彷彿たる思い」のように使う硬い語で、特に「〜を彷彿させる」の形で多用される。過去の人物・出来事・風景などが、現在の何かを通じて鮮明に蘇る感覚を表し、文学・批評の文脈で頻出する。
N1
方便
ほうべん
目的を達するための、その場かぎりの便宜的な手段。本来は仏教用語で、人々を真理に導くために段階に応じて用いる教え方を指したが、現在は「うそも方便」の慣用句に代表されるように、本筋でないが目的のためにやむを得ず使う手段の意で用いる。「方便として」「方便にすぎない」のように、本意ではない手段であることを示す文脈で使う。
N1
放免
ほうめん
拘束していた者を解き放ち、自由にすること。「容疑者を放免する」「無罪放免」のように使う硬い語。逮捕・拘留などの拘束状態から解放する公的な行為を指し、法律・刑事の文脈で多用される。比喩的に「ようやく仕事から放免された」のように、義務や負担からの解放を表す用法もある。
N1
包容
ほうよう
相手の欠点や過ちを含めて、広い心で受け入れること。「包容力のある人」「包容して受け入れる」のように使う。寛大さ・度量の大きさを表し、人物評価で肯定的に用いられる硬い語。「包」も「容」も「包み込む・受け入れる」意で、二字を重ねて意味を強める熟語。ビジネス・人間関係を論じる文脈で多用される。
N1
崩落
ほうらく
土砂・岩・建物の一部などが崩れて落ちること。「土砂崩落」「天井が崩落する」「橋が崩落する」のように使う。「崩壊」が成り立たなくなる状態全般を指すのに対し、「崩落」は物理的に下方へ落下する過程に焦点がある。比喩的に「相場の崩落」のように、急激な下落を表す経済用法もある。
N1
暴落
ぼうらく
株価・物価・相場などが、短期間に大幅に下落すること。「株価が暴落する」「不動産価格の暴落」のように使う。経済・金融文脈で頻出する硬い語で、対義語は「暴騰」。単なる「値下がり」と異なり、相場の急激かつ大規模な崩れを表し、市場の混乱や経済危機と結びつけて語られることが多い。
N4
法律
ほうりつ
law。国が決めた、守らなければならない決まり。
N1
飽和
ほうわ
これ以上は受け入れる余地がないほど、満ち足りた状態。「市場が飽和する」「飽和状態」「飽和点に達する」のように使う。元は化学用語で、液体が物質を最大限まで溶かし込んだ状態を指したが、そこから転じて、市場・需要・能力・情報量などが限界に達した状況を比喩的に表す。経済・社会の文脈で多用される硬い語。
N1
墓穴
ぼけつ
死者を埋葬するための穴。ただし現代日本語では、ほぼ「墓穴を掘る」の慣用句として用い、自分の不用意な言動が原因で自らを窮地に追い込むことを表す。「不用意な発言で墓穴を掘る」「弁解しようとして墓穴を掘った」のように使う。字義通りの意味で使われる場面は限られ、比喩用法が日常会話・報道で圧倒的に多い。
N4
星
ほし
star。夜空に見える、光る点。
N1
保身
ほしん
責任や危険から逃れて、自分の地位・立場・身の安全を守ろうとすること。「保身を図る」「保身に走る」「保身的な態度」のように使う。組織内で本来取るべき責任を回避し、自分だけ安全な立場を確保しようとする態度を批判的に述べる文脈で多用される。政治・企業の不祥事を論じる場面で頻出する硬い語。
N1
母性
ぼせい
母親としての性質や、子を慈しみ守ろうとする本能的な傾向。「母性愛」「母性本能」「母性が芽生える」のように使う。心理学・社会学の文脈でも用いる語だが、近年は女性に固有のものとする捉え方への批判もあり、用法は変化しつつある。対概念に「父性」がある。
N1
母胎
ぼたい
母親の胎内、子宮のこと。そこから転じて、ある物事を生み出す元となる組織・基盤を比喩的に指す。「母胎から離れる」のような物理的用法と、「文化の母胎」「会社の母胎となった研究所」のような比喩用法の両方で使う硬い語。比喩用法では、現在の発展した姿の起源・出発点となった組織や環境を指すことが多い。
N1
没収
ぼっしゅう
法律や規則に基づき、所有物を権力によって強制的に取り上げること。「財産を没収する」「違反者から免許を没収する」「カードを没収される」のように使う。私的な「取り上げ」ではなく、公的な権限の行使を伴う点が特徴で、法律・スポーツ・税関などの文脈で用いる硬い語。
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