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N2 閉口 へいこう
相手の言動や状況に困り果てて、ほとほといやになること。「閉口する」「閉口させられる」のように使う。元は「反論できず口を閉ざす」意で、そこから「対処に困る」「うんざりする」の意に転じた。深刻な絶望ではなく、手を焼く程度の困惑を表すややくだけた語で、日常会話でも使える。
N2 平然 へいぜん
大変な状況に直面しても動揺せず、落ち着き払っている様子。「平然と」「平然たる態度」「平然としている」の形で使う硬い語。本来動揺すべき場面で冷静さを保つ様子を表し、肯定的にも否定的にも用いる。肯定的には「胆力がある」「冷静沈着」の評価、否定的には「無神経」「悪びれない」の批判的含みを伴う。
N2 閉幕 へいまく
催し物・大会・劇・会議などが終わること。「閉幕を迎える」「閉幕の辞」「大会が閉幕する」のように使う。元は劇場で幕を下ろして上演を終える意で、そこから催事一般の終了を指すようになった。「開幕」と対をなし、何らかの期間限定の出来事の終結を改まって表現する語。
N5 下手 へた
unskillful。じょうずにできないこと。はんたいは「上手」。「したて」とよむと、あいてよりひくいたちば、へりくだったたいどのこと。「しもて」とよむと、ぶたいのひだりがわのこと。
N2 隔たり へだたり
二つのものの間にある距離・差・違い。「両者の間に大きな隔たりがある」「世代の隔たり」「意見の隔たり」のように使う。物理的な距離、時間の経過、考え方や立場の違いまで広く指し、特に心理的・抽象的な「差」の意味で用いられることが多い。両者を分け離す要素の存在感を含意する。
N2 隔てる へだてる
二つのものの間に何かを置いて、距離・空間・時間を分け離すこと。「川を隔てる」「歳月を隔てる」「壁を隔てて声がする」のように使う。物理的な仕切りにも、時間的な間隔にも、心理的な距離にも用いる。「〜を隔てて」の形で副詞的に使われることが多く、二つのものの関係性を述べる場面で頻出する。
N4 べつ
ほかとちがうこと。「それは別の話だ」。「別に」の形になると、「別に用事はない」のように「〜ない」といっしょに使って「とくに〜ない」といういみをあらわすべつのことばになる。
N2 別段 べつだん
特に取り立てて言うほどのことは。「別段の事情」「別段気にしていない」のように使う。多くは「ない」「なかった」など否定表現と一緒に使い、「これといって〜ない」の意を表す副詞的用法が中心。改まった硬い文体で用いられ、日常会話では「特に」と言い換えるのが普通。
N2 別途 べっと
本筋・本体とは別に、追加で。「別途請求」「別途連絡する」「別途料金がかかる」のように使う。ある項目や本体とは切り離して扱うことを示し、ビジネス文書・契約書・案内文で頻出する硬い語。日常会話では「別に」「別で」と言い換えられるが、書き言葉では「別途」が定着している。
N4 別に べつに
not particularly。「〜ない」といっしょに使って、「とくに〜ない」といういみをあらわす。「別に用事はない」「別にきらいじゃない」のように、聞かれたことをやんわり打ち消すときに使う。会話では「別に。」だけで「なんでもない」といういみになることもある。同じ字を「べつ」とだけよむと、ほかとちがうことをあらわすべつのことばになる。
N5 部屋 へや
room。かべでくぎられた、家の中のひとつのばしょ。
N2 経る へる
時間・場所・段階などを通過すること。「歳月を経る」「審査を経て採用される」「東京を経て大阪に向かう」のように使う硬い語。時の経過、地点の通過、手続きや段階を踏むことの三つの意味を持ち、文脈で読み分ける。「〜を経て」の形で前段階を示す副詞的用法が特に多く、改まった文体で頻出する。
N4 へん
いつもとちがって、おかしいとかんじるようす。
N3, N5 へん
そのあたり、そのばしょのちかく。「この辺」。
N2 変革 へんかく
社会・組織・制度などの仕組みを、根本から大きく変えること。「意識の変革」「構造変革」「社会変革」のように使う硬い語。表面的な修正や部分的な改善ではなく、構造そのものに踏み込む変化を表し、しばしば長期的・歴史的な視点で語られる。政治・経営・社会論の文脈で頻出する。
N2 返還 へんかん
借りていたもの、または預かっていたものを、元の持ち主に返すこと。「土地の返還」「優勝旗の返還」のように使う硬い語。所有権や占有が元に戻る場面で用いられ、国宝・賞品・預託物など、公的・象徴的な対象について語られることが多い。日常的な物の返却には「返す」を使う。
N3, N5 勉強 べんきょう
study。知らないことを、学んでおぼえること。
N2 偏見 へんけん
十分な根拠なしに、特定の対象に対して持つ偏った見方。多く否定的な思い込みを指す。「偏見を持つ」「偏見を捨てる」「偏見に満ちた発言」のように使う。「先入観」が肯定否定どちらでも使えるのに対し、「偏見」はほぼ否定的に用いられる。差別・社会問題を論じる文脈で頻出する重要語。
N4 返事 へんじ
よばれたり、聞かれたりしたことに、答えること。また、手紙やメールをもらって、答えとして出すもの。「返事を書く」「返事が来る」。
N5 弁当 べんとう
boxed lunch; bento。外で食べるために、はこなどに入れてもっていく食事。「弁当」のていねいな形。
N2 弁明 べんめい
非難・疑い・批判に対して、自分の事情や理由を説明し、誤解を解こうとすること。「弁明の機会」「弁明に努める」「弁明の余地がない」のように使う硬い語。釈明・弁解と類義だが、より公的・正式な場での説明を指す傾向がある。法律・政治・組織の不祥事を語る文脈で頻出する。
N5 便利 べんり
convenient。使いやすくて、たすかること。はんたいは「不便」。
N4 ほう
direction, side。二つのうちの一つをさししめすことば。「こちらの方が大きい」のように、二つをくらべるときに使う。「駅の方へ歩く」のように、方向をあらわすこともある。かなで「ほう」と書くことも多い。同じ「方」を「かた」とよむと、「人」のていねいな言い方になるべつのことばになる。
N2 法案 ほうあん
国会で審議される、まだ法律として成立していない段階の案文。「法案を提出する」「法案が可決される」「法案を撤回する」のように使う。政治・立法に関する硬い語で、報道で頻出する。可決されれば「法律」になり、そこで「法案」とは呼ばれなくなる。
N4 貿易 ぼうえき
国と国の間で、品物を売り買いすること。
N2 妨害 ぼうがい
他人の行為や物事の進行を、意図的に邪魔して妨げること。「業務を妨害する」「電波妨害」「公務執行妨害」のように使う。単なる不注意での邪魔ではなく、故意の阻害行為を指し、法律用語としても定着している。報道・法律文書・ビジネス文書で多用される硬い語。
N2 忘却 ぼうきゃく
記憶から完全に消え去ること。「忘却の彼方」「歴史の忘却」「忘却される」のように使う。単に思い出せない「ど忘れ」とは異なり、長い時の経過や意図的な無視によって、対象が記憶から失われていく過程を表す硬い書き言葉。歴史・哲学・文学的な文脈で多用される。
N2 防御 ぼうぎょ
攻撃や危害から、自分や守るべきものを守ること。「敵の攻撃を防御する」「防御を固める」「防御率」のように使う硬い語。スポーツ(特に野球の投手成績)、軍事、サイバーセキュリティなど、攻める側に対する守る行為を指す。「防護」が事故・災害・有害物質からの保護を指すのに対し、「防御」は意図的な攻撃に対する守りを指す点で使い分けられる。
N2 暴言 ぼうげん
相手を傷つけ、侮辱するような乱暴で無礼な発言。「暴言を吐く」「暴言を浴びせる」のように使う。単に「ひどい言葉」より重く、社会的に問題視される過激な発言を指す。政治家・著名人の発言が報道される文脈で頻出する語で、しばしば責任追及の対象となる。
N1, N2 冒険 ぼうけん
危険があっても、結果のわからないことに思い切って挑むこと。「冒険小説」。成功するかわからない試みの意味でも使う(「その計画は冒険だ」)。
N2 防護 ぼうご
事故・災害・有害物質などの危険から、身体や物を守ること。「防護服」「防護柵」「放射線防護」のように使う。攻撃を防ぐ「防御」と異なり、敵意のある攻撃よりも、事故・公害・自然災害など非意図的な危害からの保護に用いることが多い。安全工学・労働衛生・原子力分野などの専門的文脈で頻出する。
N2, N3 方向 ほうこう
direction。向き。「駅の方向」。進む道すじ・方針の意味でも使う(「話の方向が変わる」)。
N2 奉仕 ほうし
見返りを求めず、社会や他人のために尽くして働くこと。「地域に奉仕する」「奉仕活動」のように使う硬い語。元は神仏や主君に仕える意で、無償性・献身性が中核にある。商業の場面で「ご奉仕価格」のように特別な値引きを指す転用もあるが、これは派生的な用法。
N5 帽子 ぼうし
hat。頭にかぶるもの。
N2 報酬 ほうしゅう
仕事・労務・功績などに対して支払われる、金銭やそれに代わる対価。「報酬を得る」「高額な報酬」「成功報酬」のように使う。ビジネス文書・契約書・税務などで多用される硬い語で、給与・賃金・謝礼を包括する上位概念として機能する。「ボランティア」のように無報酬を強調する文脈でも対比語として現れる。
N2 報じる ほうじる
新聞・テレビ・通信社などの報道機関が、出来事を世間に伝えること。「事件を報じる」「速報で報じる」「各紙が一斉に報じた」のように使う。一般の個人が情報を伝える行為には用いず、報道する側の組織的・公的な行為を表す硬い語。古語的に「恩に報いる」の意もあるが、現代では報道用法がほとんど。
N4 放送 ほうそう
テレビやラジオで、番組を送ること。
N2 膨大 ぼうだい
数量や規模が非常に大きいこと。「膨大な資料」「膨大な費用」「膨大なデータ」のように使う硬いナ形容詞。物理的な大きさよりも、情報量・金額・件数など計量的な対象について用いることが多く、しばしば「処理しきれないほど多い」という含みを伴う。「莫大」が金額・量の絶対的大きさを強調するのに対し、「膨大」は積み重なって膨れ上がった感を含む。
N2 膨張 ぼうちょう
大きさ・量・規模などが膨らんで増えること。「気体が膨張する」「予算が膨張する」「人口が膨張する」のように、物理的な体積の増加から、予算・組織・債務・人口などの抽象的な拡大まで幅広く使う。自然な増加というより、想定や許容範囲を超えて膨れ上がるニュアンスを伴い、否定的な評価で用いられることが多い。
N2 法廷 ほうてい
裁判が行われる場所。「法廷に立つ」「法廷で証言する」「法廷闘争」のように使う。被告・原告・裁判官・弁護士などが集まり、法的審理を行う公的な場を指す硬い語。報道・法律文書・小説などで頻出し、「裁判所」が建物全体を指すのに対し、「法廷」は審理が行われる個別の部屋・場面を指す点で使い分けられる。
N2 暴動 ぼうどう
政治的・社会的な不満を背景に、群衆が集団で破壊や略奪などの暴力行為を起こすこと。「暴動が起きる」「暴動を鎮圧する」のように使う。個人や小集団のけんかではなく、社会秩序を脅かす規模の集団的暴力を指す硬い語。報道・歴史記述で多用される。
N2 冒頭 ぼうとう
文章・話・行事・作品などの最初の部分。「冒頭で挨拶する」「冒頭の場面」「冒頭発言」のように使う。スピーチ・書籍・映画・会議など、何らかのまとまりの始まり部分を指す硬い語。「最初」と言うより構成上の位置を意識した語で、「冒頭から/冒頭部分」のように特定の区切りとして扱う場面で用いる。
N2 褒美 ほうび
よい行いや功績をたたえて、上の立場の人から与えられる金品・物・機会のこと。「褒美を与える」「褒美に旅行に連れて行く」のように使う。歴史的には主君から家臣へ下賜される物を指したが、現代では親が子に、上司が部下にといった家庭内・職場のカジュアルな場面が中心。改まった公式文書では「報奨」「賞与」を用いる。
N2 抱負 ほうふ
心の中に抱いている、これから実現したい計画や決意。「新年の抱負」「抱負を語る」のように使う改まった語。漠然とした願望ではなく、ある程度具体性のある目標や心づもりを述べる場面で用いる。年頭の挨拶・新任の挨拶・入学式・就任記者会見など、改まった節目の発言で頻出する。
N2 方々 ほうぼう
いろいろな場所、あちこち。「方々を探す」「方々から苦情が来る」のように使う副詞・名詞的用法を持つ語。一か所ではなく、複数の場所・方面にわたって何かが行われる様子を表す。同表記で「かたがた(複数の人への敬称)」とも読むため、文脈で読み分けが必要。
N4 法律 ほうりつ
law。国が決めた、守らなければならない決まり。
N2 法令 ほうれい
国会が制定する法律と、行政機関が定める命令とを合わせた総称。「法令を遵守する」「関連法令」「法令違反」のように使う。憲法・法律・政令・省令・規則などを包括する硬い語で、行政・ビジネス・コンプライアンスの文脈で多用される。「法律」より範囲が広く、行政立法を含む点が異なる。
N5 ほか ほか
other。それとはべつのもの。「ほかの人」。漢字の「他」も使うが、ひらがなで書くことが多い。
N2 捕獲 ほかく
動物や逃亡中の人を捕まえること。「野生の鹿を捕獲する」「容疑者を捕獲する」のように使う。漁・狩猟・警察活動など、何らかの作業として計画的に捕らえる文脈が中心で、対象を一定の管理下に置くニュアンスを含む。日常的に「捕まえる」と言う場面では使わない硬い語。
N2 保管 ほかん
物をあずかって、こわれたり失われたりしないよう保ち守ること。

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