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N1 判然 はんぜん
物事がはっきりと分かる様子。「原因が判然としない」「判然たる証拠」のように使う硬い語。「判」は分ける・明らかにする、「然」は様子を表す接尾辞で、二字で「明らかに分けられた状態」を表す。多くは「判然としない」の否定形で用い、不明瞭・不確定な状況を述べる文脈で頻出する。報道・公文書・分析の文体に偏る。
N1 反駁 はんばく
相手の意見や主張に対し、根拠を示して言い返し否定すること。「論文に反駁する」「反駁の余地がない」「鋭く反駁する」のように使う硬い語。「反」は逆らう、「駁」は論じて打ち消す意で、二字で「論じ返して打ち消す」ことを表す。単なる反対ではなく、論拠を伴って相手の主張を論破するニュアンスを持ち、議論・学術・法律の文脈で用いる。
N2, N5 半分 はんぶん
half。ぜんたいをおなじ大きさに二つにわけた、そのうちの一つ。「ケーキを半分に切る」「半分だけたべる」。「半」も half だが、「三時半」「一個半」のように数や時刻に付けて使い、それだけでは使わない。
N1 繁忙 はんぼう
仕事などが非常に忙しいこと。「繁忙期」「繁忙な日々」「繁忙を極める」のように使う硬い語。「繁」は多い・盛ん、「忙」は忙しいの意で、二字で「忙しさが盛んな状態」を表す。多くは「繁忙期」の形で、特定の業種で仕事量が集中する時期を指す名詞として用いる。ビジネス・経済の文脈で多用され、日常会話では「忙しい」を使うのが普通。
N2 汎用 はんよう
一つの用途に限らず、広くさまざまな目的に使えること。「汎用性が高い」「汎用品」「汎用エンジン」のように使う。「汎」は広く行きわたる、「用」は使うの意で、二字で「広く使える」ことを表す。専用の対義語として、特定用途に限定されない万能性・適用範囲の広さを評価する文脈で用い、技術・工業・IT分野で多用される。
N1 氾濫 はんらん
川の水があふれて広がること。転じて、物や情報が多すぎてあふれかえる状態。「川が氾濫する」「情報が氾濫する」「商品が氾濫する」のように使う。「氾」も「濫」も水があふれる意で、二字を重ねて意味を強める熟語。物理的な洪水の用法から、現代では情報・商品・流行語などが過剰に広がる比喩用法へと広がり、メディア・批評の文脈で多用される。
N2 反論 はんろん
相手の意見に対して、反対の立場から論じ返すこと。
N1 ひいては ひいては
ある事柄が広がって、それと関連する別の事柄にまで影響が及ぶことを示す副詞。「個人の利益、ひいては社会全体の利益」「健康、ひいては人生の質」のように使う硬い語。より大きな範囲への波及・拡張を表し、論理を段階的に展開する文脈で用いる。論文・社説・スピーチなどの改まった文体に多く、日常会話ではほぼ用いない。
N5 ひがし
east。方角のひとつで、あさ、たいようがのぼるほう。はんたいは「西」。
N2 悲願 ひがん
長年抱き続けてきた、心からの強い願い。「悲願の優勝」「悲願達成」「悲願の初出場」のように使う硬い語。「悲」は元々仏教語で「慈悲」の悲、衆生を救おうとする深い願いの意。簡単には叶わない目標、困難を経てようやく実現を目指す願望に対して使い、スポーツ報道・伝記・歴史記述で多用される。
N5 ひき
counter for small animals。いぬ・ねこ・さかな・むしなど、小さいどうぶつを数えることば。いっぴき・にひき・さんびき・よんひき・ごひき・ろっぴき・ななひき・はっぴき・きゅうひき・じゅっぴき、「なんびき」。一・六・八・十 は「ぴき」、三 と「なん」は「びき」になる。
N1 卑近 ひきん
身近でありふれていて、誰にでも分かりやすい様子。「卑近な例」「卑近な話題」「卑近な比喩」のように使う硬い語。「卑」は低い、「近」は近いの意で、二字で「身近な低い位置にあるもの」を表す。抽象的・難解なものと対比して、具体的で身近なものを指し、説明・解説の文脈で「卑近な例で言えば」のように前置きとして多用される。
N2〜N5 引く ひく
pull。自分のほうへちからを入れてうごかすこと。「戸を引く」。はんたいは「押す」。同じよみの「弾く(がっきを鳴らす)」などもある。
N5 弾く ひく
to play (an instrument)。ピアノやギターなどを、手やゆびで鳴らすこと。ふえは「吹く」、たいこは「たたく」をつかう。「引く」とおなじよみだが、がっきを鳴らすときだけ「弾く」と書く。
N3, N5 低い ひくい
low。下から上までのながさが小さいこと。「せが低い」「低いつくえ」。おとやこえにもつかう(「低いこえ」)。はんたいは「高い」。
N1 卑屈 ひくつ
自分を必要以上に低く見て、いじけたり媚びたりすること。「卑屈な態度」「卑屈になる」「卑屈な笑い」のように使う。「卑」は低い、「屈」は曲げるの意で、自分を低く曲げる姿勢を表す。失敗・劣等感・身分の差などから生まれる否定的な姿勢を指し、適切な謙遜(「謙虚」)とは区別される。「謙虚」が美徳であるのに対し、「卑屈」は批判の対象となる過剰な自己卑下。
N1 秘訣 ひけつ
物事をうまく行うための、人にあまり知られていないコツや方法。「成功の秘訣」「長寿の秘訣」「秘訣を伝授する」のように使う。「秘」は秘密、「訣」は奥義の意で、二字で「秘められた奥義」を表す。表面からは見えにくい本質的なノウハウを指す語で、自己啓発書・インタビュー記事・職人の技芸を語る文脈で頻出する。
N2 否決 ひけつ
会議や議会で、議案を認めず退けること。「議案が否決される」「動議を否決する」「否決される見込みだ」のように使う硬い語。正式な議決手続きの結果として案が成立しないことを指し、法律・政治・組織運営の文脈で多用される。「可決」と対をなす制度上の用語で、単なる「反対」ではなく投票による正式決定を含意する。
N5 飛行機 ひこうき
airplane。空をとぶ、大きなのりもの。
N2 微細 びさい
非常に小さく細かい様子。「微細な粒子」「微細な傷」「微細な変化」のように使う硬いナ形容詞。「微」も「細」も「ちいさい・こまかい」意で、二字を重ねて意味を強める。肉眼でようやく見える程度の物理的な小ささや、注意して初めて気づく細かさを表し、科学・技術・分析の文脈で多用される。「細微」と同義に近い。
N1 ひた隠し ひたがくし
人に知られないよう、徹底して隠し続けること。「過去をひた隠しにする」「真相をひた隠す」「ひた隠しに隠す」のように使う。「ひた」は「ひたすら・もっぱら」の意の接頭語で、一貫した熱心さを表す。重大な事実・不都合な情報の隠蔽について使うことが多く、報道・小説の地の文で用いられる。
N1 ひたむき ひたむき
一つの物事に脇目も振らず打ち込む様子。「ひたむきな努力」「ひたむきに取り組む」「ひたむきな姿勢」のように使う。「ひた」は「ひたすら」の接頭語で、純粋で真剣な姿勢を表し、肯定的に評価する文脈で用いる。打算や見返りを求めない純真な努力を称える含みを持ち、青春・スポーツ・職人を描く文脈で頻出する。
N5 ひだり
left。方向のひとつ。はんたいは「右」。
N1 匹敵 ひってき
能力・価値・規模などが、比較対象と同等の水準にあること。「Aに匹敵するB」「世界に匹敵する技術」「彼に匹敵する選手はいない」のように使う硬い語。「匹」も「敵」も「相手・つりあう」意で、二字で「肩を並べる」ことを表す。優劣をつけがたい関係を示し、評価する側が「Aの水準を基準として、Bがそれと同等」と認める含みを持つ。
N2 筆頭 ひっとう
名簿・順位などの一番上に位置すること、またはその人。「候補者の筆頭」「筆頭株主」「筆頭格」のように使う硬い語。元は名簿の最初に書かれた人(筆の頭)の意で、そこから列挙された中で最も重要・上位とされる存在を指すようになった。組織や順位における序列を示す語で、ビジネス・報道・歴史記述で多用される。
N2, N3 引っ張る ひっぱる
力を入れて自分の方へ引く。「ロープを引っ張る」。「チームを引っ張る」のように、先頭に立って導く意味でも使う。
N2, N5 ひと
person。にんげんのこと。人数を数えることばとしても使う。ひとり・ふたり・さんにん・よにん・ごにん・ろくにん・しちにん・はちにん・きゅうにん・じゅうにん、「なんにん」。一 と 二 は「ひとり」「ふたり」、四 は「よにん」になる。
N2 微動 びどう
ごくわずかに動くこと。「微動だにしない」「微動の気配」のように使う硬い語。多くは「微動だにしない」の形で全く動かない様子を強調する慣用的用法。地震計などが捉える小さな揺れや、緊張で身じろぎ一つしない状態を表現する文脈で用い、日常会話より文章語に偏る。
N2 一際 ひときわ
他と比べて目立って程度が大きい様子を表す副詞。「一際目立つ」「一際輝く」「一際大きな歓声」のように使う。複数あるものの中で特に際立っていることを示し、肯定的な評価で用いられることが多い。「一段と」と類義だが、「一際」のほうがやや文章語的で、特に「目立つ」「美しい」「光る」など視覚的・印象的な対象に使う傾向がある。
N1 一頃 ひところ
かつてのある時期。「一頃の勢いを失う」「一頃は流行した」「一頃に比べて」のように使う。今と比べて状態が違っていた過去の一時期を指し、現在との対比で過去の状況を述べるときに使う名詞。漠然とした過去ではなく、ある程度具体的な期間を念頭に置く語で、変化を回想する文脈で多用される。
N2 人質 ひとじち
交渉や脅迫の手段として、身柄を拘束された人。「人質を取る」「人質を解放する」「人質事件」のように使う。誘拐犯・武装勢力などが、要求を通すための交換材料として人を拘束する事件で用いる語。事件報道・歴史記述・国際情勢の文脈で頻出する。比喩的に「データを人質にする」のように、相手の弱点を握って交渉を有利にする場面でも用いる。
N2 一筋 ひとすじ
一つの物事だけに集中して取り組む様子。「研究一筋」「仕事一筋に生きる」「料理一筋四十年」のように使う。特定の対象に長く打ち込む姿勢を表し、肯定的・敬意を込めた評価で用いられることが多い。また「一筋の光」「一筋の涙」のように、細く続く線状のものを数える助数詞的用法もあり、文脈で読み分ける。
N1 一筋縄 ひとすじなわ
「一筋縄ではいかない」の形で慣用的に使い、普通のやり方では対処できないほど扱いが難しいことを表す。「彼は一筋縄ではいかない相手だ」「一筋縄ではいかない問題」のように使う。本来は「一本の縄」を意味し、簡単な道具では捉えられないほど手強いという比喩から生まれた表現。単独で「一筋縄」と使うことはほぼなく、必ず慣用句として現れる。
N5 一つ ひとつ
one。ものをかぞえるときの、1のこと。
N2 一握り ひとにぎり
数や量がごくわずかであることを表す名詞。「一握りの人々」「一握りの成功者」「一握りの土」のように使う。手のひらに収まる程度という量的な比喩から派生した用法で、全体に対して非常に少ない部分を強調する文脈で用いる。多くは「全体の中のごく少数」を指し、しばしば「特権的な少数派」「例外的な勝者」のような含みを伴う。
N2 ひとまず ひとまず
完全な解決ではないが、現時点で一区切りつけて先に進める様子を表す副詞。「ひとまず安心する」「ひとまず合意する」「ひとまず保留にする」のように使う。暫定的・段階的な処置を示す語で、根本的解決の先送りや当面の対応を述べる文脈で多用される。日常会話・ビジネス文書のどちらでも使える汎用的な副詞。
N5 一人 ひとり
one person; alone。1人であること。だれもほかにいないようす。
N1 ひねくれる ひねくれる
素直さを失い、物事を歪んだ見方で受け取るようになること。「ひねくれた性格」「ひねくれた解釈」「ひねくれた物の見方」のように使う。好意や善意を裏返しに捉えたり、わざと逆らうような態度を取ったりする様子を表し、否定的な評価を伴う。「捻」は曲げる意で、まっすぐでない・素直でないニュアンスを表す。性格描写に用いる日常的な語。
N2 批判 ひはん
物事のよしあしを見極めて論じること。特に、誤りや欠点を指摘すること。
N1 響き渡る ひびきわたる
音や声が、広い範囲の隅々まで届くほど強く伝わること。「鐘の音が響き渡る」「歓声が響き渡る」「号砲が響き渡る」のように使う複合動詞。ある空間の隅々まで音が行き渡る様子を表し、物理的な音の伝播のほか、「名声が響き渡る」のように評判が広がる比喩にも用いる。「響く」より広範囲・強い印象を含意する。
N1 微々たる びびたる
数量や程度が極めて小さく、取るに足らない様子。「微々たる金額」「微々たる成果」「微々たる差」のように使う連体詞。必ず後続の名詞を修飾し、規模の小ささを強調する。「微」を重ねた畳語形式で、単なる「小さい」より「ごくわずか・物の数ではない」という卑下や軽視のニュアンスを含む。
N2 批評 ひひょう
物事の価値やよしあしを、論じ評価すること。
N1 疲弊 ひへい
組織・経済・体力などが疲れ衰え、本来の活力を失うこと。「経済が疲弊する」「現場が疲弊する」「国土が疲弊する」のように使う硬い語。「疲」は疲れる、「弊」は衰える・破れるの意で、二字で「疲れて弱る」ことを表す。長期にわたる負担の結果として弱体化した状態を表し、一時的な「疲労」より深刻・構造的な状態を指す。
N1 美貌 びぼう
人の容姿が際立って美しいこと。「美貌の持ち主」「美貌を誇る」「絶世の美貌」のように使う。「美」は美しい、「貌」は顔・容姿の意で、二字で「美しい容姿」を表す硬い語。主に女性、または若い男性の容姿を称える文脈で使われ、顔立ちの整った美しさを指す。内面的な魅力ではなく外見の美しさに焦点があり、文学作品・伝記・芸能報道などで用いられる。
N1 備忘録 びぼうろく
忘れないように要点を記録しておく文書やノート。「備忘録に記す」「備忘録として残す」「備忘録代わりのメモ」のように使う。「備」は備える、「忘」は忘れる、「録」は記録の意で、三字で「忘れることに備えて記録するもの」を表す。会議の要点・日々の気づきなどを簡潔にまとめたものが典型で、改まった文体やビジネスの場面で用いる語。
N5 ひま
free time。することがなく、時間がゆっくりあること。「暇な時間」。
N2 日増しに ひましに
日ごとに、だんだんと程度が増していく様子を表す副詞。「日増しに寒くなる」「日増しに回復する」「日増しに人気が高まる」のように使う。時間の経過とともに変化が進む場面で用い、肯定的な変化(回復・成長・上達)にも否定的な変化(悪化・衰え)にも使える中立的な語。徐々に・着実に変化が積み重なっていくニュアンスを持つ。
N1, N2 微妙 びみょう
はっきり言い切れない、細かい違いがあるようす。「微妙な色の違い」。会話では、よくないという気持ちを遠回しに言うときにも使う(「味は微妙だった」)。
N2 冷ややか ひややか
温度が低くひんやりしている様子。また、態度・視線・反応が冷淡で、同情や共感に欠ける様子。「冷ややかな目」「冷ややかな反応」「冷ややかな笑い」のように使う。物理的な低温の用法より、心情的な距離・冷淡さを表す比喩用法のほうが頻度が高い。批判的・否定的な感情を含み、相手を見下したり拒絶したりする態度を描写する。
N5 病院 びょういん
hospital。病気やけがをなおしてもらうところ。

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