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N2
紛争
ふんそう
国家・集団・個人の間で、利害や主張の対立から起こる争い。「国際紛争」「労使紛争」「紛争解決」のように使う。「紛」はもつれる、「争」は争う意で、当事者の間で容易に解けない対立状態を表す。武力衝突から法的対立まで広く指し、報道・国際関係・労働問題の文脈で多用される硬い語。
N2
奮闘
ふんとう
力を振り絞って懸命に努力したり戦ったりすること。困難な状況で粘り強く取り組む様子を表す。「孤軍奮闘」「奮闘努力」のように使う。「奮」は気力を盛んにする、「闘」は戦う意で、二字で「気力を奮い起こして戦う」ことを表す。試合・仕事・看護など、対象を問わず力を尽くす場面で用いる。
N2
奮発
ふんぱつ
思い切ってお金を出すこと。また、気力を奮い起こすこと。「奮発して時計を買う」「一念奮発」のように使う。「奮」は気力を盛んにする、「発」は起こす意で、二字で「気を奮い起こす」ことを表す。日常的には金銭面での思い切りに使うことが多く、特別な機会のための奢侈を肯定的に語る文脈で用いる。
N1
踏ん張る
ふんばる
足に力を込めてしっかりと立ち、倒れまいとすること。比喩的に、苦しい状況に耐えて頑張り通すことも表す。「最後まで踏ん張る」「土俵際で踏ん張る」のように使う。物理的な踏みこたえから、精神的な辛抱・粘りまで広く用いる。スポーツや事業の苦境を語る場面で多用される。
N2
分布
ぶんぷ
あるものが、いくつかの場所にわかれて存在すること。その広がりぐあい。
N2
分別
ふんべつ
物事の道理をわきまえ、軽率に動かず適切に判断する力。「分別のある大人」「分別がつく年齢」「分別を欠いた行動」のように使う。年齢を重ねて経験を積んだ人物に備わる落ち着いた判断力を指すことが多く、若者の軽率さと対比される文脈で頻出する。同表記で「ぶんべつ(ごみの分別など、種類ごとに分けること)」とも読むため、文脈で読み分けが必要。
N2
分別
ぶんべつ
種類ごとに分けること。「ごみを分別する」「資源ごみの分別」のように、決まった基準に従って仕分ける場面で使う。同じ「分別」を「ふんべつ」と読むと、物事の道理をわきまえて適切に判断する力を表す別の語になる。
N1
墳墓
ふんぼ
土を盛り上げて作った墓。「墳墓の地」「古代の墳墓」「巨大な墳墓」のように使う硬い語。古代の有力者の墓を指すことが多く、考古学・歴史の文脈で多用される。「墳墓の地」は「先祖代々の墓のある土地」から転じて「故郷」を意味する慣用表現で、文学作品でしばしば見られる。
N2
平易
へいい
内容や表現がやさしく、理解しやすいこと。「平易な言葉で説明する」「平易な文章」「平易に解説する」のように使う硬い語。説明・記述のわかりやすさを評価するときに用い、対義語は「難解」。教育・出版・解説書の文脈で多用され、「易しい」より改まった書き言葉として定着している。
N2
平穏
へいおん
事件・騒動・変動などがなく、おだやかであること。「平穏な暮らし」「平穏に過ぎる日々」「平穏無事」のように使う。日常生活や時の流れを形容するのに使い、特別な出来事のない静かな状態を肯定的に評価する文脈で用いる。「平和」が国家・社会レベルの戦争のなさを指すのに対し、「平穏」は個人・地域の日常の安らかさを指す傾向がある。
N1
弊害
へいがい
ある事柄に伴って生じる、好ましくない影響や結果。「制度の弊害」「弊害が生じる」「弊害をもたらす」のように使う硬い語。本来は望ましいはずの仕組みや行為が、副次的にもたらす悪い面を指す。改革・制度・慣行を批判的に論じる文脈で多用される。
N3
平気
へいき
気にせず、平然としているようす。「失敗しても平気だ」。「平気でうそをつく」のように、悪いことを何とも思わない意味でも使う。
N3
平均
へいきん
average。数や量をならして出した中間の値。「平均点」。
N2
閉口
へいこう
相手の言動や状況に困り果てて、ほとほといやになること。「閉口する」「閉口させられる」のように使う。元は「反論できず口を閉ざす」意で、そこから「対処に困る」「うんざりする」の意に転じた。深刻な絶望ではなく、手を焼く程度の困惑を表すややくだけた語で、日常会話でも使える。
N2
平然
へいぜん
大変な状況に直面しても動揺せず、落ち着き払っている様子。「平然と」「平然たる態度」「平然としている」の形で使う硬い語。本来動揺すべき場面で冷静さを保つ様子を表し、肯定的にも否定的にも用いる。肯定的には「胆力がある」「冷静沈着」の評価、否定的には「無神経」「悪びれない」の批判的含みを伴う。
N1
閉塞
へいそく
出口や通路がふさがっていること。「閉塞感」「閉塞した状況」「腸閉塞」のように使う硬い語。物理的に道や血管がふさがる用法と、社会・経済・人生などの打開策が見えない比喩用法の両方がある。比喩用法では「閉塞感」が現代社会の停滞を表す常套語として定着しており、報道・社説で多用される。
N2
閉幕
へいまく
催し物・大会・劇・会議などが終わること。「閉幕を迎える」「閉幕の辞」「大会が閉幕する」のように使う。元は劇場で幕を下ろして上演を終える意で、そこから催事一般の終了を指すようになった。「開幕」と対をなし、何らかの期間限定の出来事の終結を改まって表現する語。
N3
平和
へいわ
peace。戦争や争いがなく、おだやかなこと。「世界平和」。対義語は「戦争」。
N1
辟易
へきえき
相手の言動や状況にうんざりして、いやけがさすこと。「彼の長話に辟易する」「同じ苦情に辟易した」のように使う硬い語。古くは「相手の勢いに圧倒されて避ける」意で、そこから「うんざりする」意に転じた。「閉口」と類義だが、「辟易」のほうがより文章語的で、繰り返される事柄に対する疲弊・倦厭の感を強く伴う。
N2
隔たり
へだたり
二つのものの間にある距離・差・違い。「両者の間に大きな隔たりがある」「世代の隔たり」「意見の隔たり」のように使う。物理的な距離、時間の経過、考え方や立場の違いまで広く指し、特に心理的・抽象的な「差」の意味で用いられることが多い。両者を分け離す要素の存在感を含意する。
N2
隔てる
へだてる
二つのものの間に何かを置いて、距離・空間・時間を分け離すこと。「川を隔てる」「歳月を隔てる」「壁を隔てて声がする」のように使う。物理的な仕切りにも、時間的な間隔にも、心理的な距離にも用いる。「〜を隔てて」の形で副詞的に使われることが多く、二つのものの関係性を述べる場面で頻出する。
N1
別個
べっこ
互いに別のものであり、独立していること。「別個の問題」「別個に検討する」「別個に扱う」のように使う硬い語。混同しがちな二つ以上の事柄について、「同じではない」「分けて考えるべき」と区別を明示する場面で用いる。議論・分析・行政文書で多用される。
N1
蔑視
べっし
相手を価値の低いものとして見下し、さげすむこと。「人種蔑視」「女性蔑視」「蔑視のまなざし」のように使う硬い語。特に特定の集団・属性に対して向けられる差別的な見方を指すことが多く、社会問題を論じる文脈で頻出する。「軽蔑」が個別の対象に向く場合が多いのに対し、「蔑視」は集団的・構造的な差別の意味で使われやすい。
N2
別段
べつだん
特に取り立てて言うほどのことは。「別段の事情」「別段気にしていない」のように使う。多くは「ない」「なかった」など否定表現と一緒に使い、「これといって〜ない」の意を表す副詞的用法が中心。改まった硬い文体で用いられ、日常会話では「特に」と言い換えるのが普通。
N2
別途
べっと
本筋・本体とは別に、追加で。「別途請求」「別途連絡する」「別途料金がかかる」のように使う。ある項目や本体とは切り離して扱うことを示し、ビジネス文書・契約書・案内文で頻出する硬い語。日常会話では「別に」「別で」と言い換えられるが、書き言葉では「別途」が定着している。
N3
減らす
へらす
数や量を少なくする。「体重を減らす」。人が少なくするのが「減らす」、ひとりでに少なくなるのが「減る」で、「体重を減らす」に対して「体重が減る」のように使い分ける。反対の意味の語は「増やす」。
N1
へりくだる
へりくだる
相手を立て、自分の地位や立場を低く見せて謙遜した態度を取ること。「へりくだった物言い」「相手にへりくだる」のように使う。日本語の敬語表現と密接に関わり、謙譲語の使用や控えめな振る舞いとして現れる。過度になると卑屈と紙一重になるが、適切な範囲では礼儀正しさとして肯定的に評価される。
N2
経る
へる
時間・場所・段階などを通過すること。「歳月を経る」「審査を経て採用される」「東京を経て大阪に向かう」のように使う硬い語。時の経過、地点の通過、手続きや段階を踏むことの三つの意味を持ち、文脈で読み分ける。「〜を経て」の形で前段階を示す副詞的用法が特に多く、改まった文体で頻出する。
N3
減る
へる
数や量が少なくなる。「人口が減る」。「おなかが減る」=空腹になる。ひとりでに少なくなるのが「減る」、人が少なくするのが「減らす」で、「体重が減る」に対して「体重を減らす」のように使い分ける。反対の意味の語は「増える」。
N3, N5
辺
へん
そのあたり、そのばしょのちかく。「この辺」。
N3
変化
へんか
change。物事の状態や性質が変わること。「気温の変化」。
N2
変革
へんかく
社会・組織・制度などの仕組みを、根本から大きく変えること。「意識の変革」「構造変革」「社会変革」のように使う硬い語。表面的な修正や部分的な改善ではなく、構造そのものに踏み込む変化を表し、しばしば長期的・歴史的な視点で語られる。政治・経営・社会論の文脈で頻出する。
N2
返還
へんかん
借りていたもの、または預かっていたものを、元の持ち主に返すこと。「土地の返還」「優勝旗の返還」のように使う硬い語。所有権や占有が元に戻る場面で用いられ、国宝・賞品・預託物など、公的・象徴的な対象について語られることが多い。日常的な物の返却には「返す」を使う。
N1
便宜
べんぎ
都合がよいように、その場に応じて取り計らうこと。また、そうした計らい自体。「便宜を図る」「便宜上」「便宜的な措置」のように使う硬い語。「便宜を図る」では特定の相手に利益を与える意で、不正な優遇を批判する文脈で使われることもある。「便宜上」は「正式ではないが当面の都合で」の意の副詞的表現。
N3, N5
勉強
べんきょう
study。知らないことを、学んでおぼえること。
N2
偏見
へんけん
十分な根拠なしに、特定の対象に対して持つ偏った見方。多く否定的な思い込みを指す。「偏見を持つ」「偏見を捨てる」「偏見に満ちた発言」のように使う。「先入観」が肯定否定どちらでも使えるのに対し、「偏見」はほぼ否定的に用いられる。差別・社会問題を論じる文脈で頻出する重要語。
N1
偏向
へんこう
考え方・報道・教育などが、中立から特定の方向にかたよること。「偏向報道」「思想の偏向」「偏向した教育」のように使う硬い語。本来公平・中立であるべきものの不公平さを指摘し、批判する文脈で多用される。報道・教育・司法など、中立性が制度的に求められる領域に対して用いられることが多い。
N3
変更
へんこう
決まっていたことを変えること。「予定を変更する」。「変化」が自然に変わることも含むのに対し、「変更」は人が意図して変えることを指す。
N3
弁護士
べんごし
lawyer。法律の専門家として、争いごとの解決や裁判の手助けをする職業。
N1
変遷
へんせん
時の流れとともに、物事が段階的に移り変わっていくこと。「時代の変遷」「制度の変遷をたどる」「言葉の変遷」のように使う硬い語。一度の劇的な変化ではなく、長期にわたる漸進的な推移を指し、歴史的な視点で過去から現在までの流れを述べる文脈で多用される。
N1
偏重
へんちょう
物事の一面ばかりを過度に重んじ、他の側面をおろそかにすること。「学歴偏重」「結果偏重」「成績偏重の教育」のように使う硬い語。本来は均衡を保つべき事柄について、一方への偏った重視が問題視される文脈で多用される。教育・人事評価・報道の在り方などを論じる場面で頻出し、批判的な含みを伴う。
N1
変貌
へんぼう
姿・様子が大きく変わること。「変貌を遂げる」「街が変貌する」「変貌ぶり」のように使う硬い語。建物・街並み・人物の容貌や雰囲気など、外見的・全体的な変化に焦点があり、内面の変化を指す「変容」と使い分けられる。短期間の劇的な変化を強調する文脈で用いられることが多い。
N2
弁明
べんめい
非難・疑い・批判に対して、自分の事情や理由を説明し、誤解を解こうとすること。「弁明の機会」「弁明に努める」「弁明の余地がない」のように使う硬い語。釈明・弁解と類義だが、より公的・正式な場での説明を指す傾向がある。法律・政治・組織の不祥事を語る文脈で頻出する。
N1
某
ぼう
名前を明示せず、人・場所・時を漠然と指す語。「某氏」「某社」「某月某日」のように接頭辞的に使う硬い書き言葉。意図的に匿名化したい場合や、はっきり分からない場合の両方に用いる。報道・公式文書・歴史記述に多く、口語では「ある〜」「どこかの〜」と言い換えるのが普通。
N2
法案
ほうあん
国会で審議される、まだ法律として成立していない段階の案文。「法案を提出する」「法案が可決される」「法案を撤回する」のように使う。政治・立法に関する硬い語で、報道で頻出する。可決されれば「法律」になり、そこで「法案」とは呼ばれなくなる。
N1
忘恩
ぼうおん
受けた恩を忘れて、報いようとしないこと。「忘恩の徒」「忘恩の行為」のように使う硬い文章語で、現代の日常会話ではほぼ用いられない。儒教的・道徳的な価値観を背景に、恩義に背く行為を強く非難する文脈で使われる。文学作品・伝記・歴史記述で目にすることが多い語。
N1
崩壊
ほうかい
建物・組織・関係・制度などが壊れて、本来の形を失うこと。「家庭の崩壊」「制度が崩壊する」「ベルリンの壁の崩壊」のように使う硬い語。物理的な倒壊にも、組織・国家・人間関係・秩序など抽象的な解体にも用いる。一時的な不調ではなく、構造そのものが成り立たなくなる決定的な変化を表す。
N2
妨害
ぼうがい
他人の行為や物事の進行を、意図的に邪魔して妨げること。「業務を妨害する」「電波妨害」「公務執行妨害」のように使う。単なる不注意での邪魔ではなく、故意の阻害行為を指し、法律用語としても定着している。報道・法律文書・ビジネス文書で多用される硬い語。
N1
傍観
ぼうかん
直接関わるべき立場にありながら、行動を起こさず、そばで眺めているだけのこと。「事態を傍観する」「傍観者」のように使う。中立的に「見る」というより、本来介入すべき場面で行動しない態度を批判的に指す含みを伴うことが多い。社会問題や事件への無関心を非難する文脈で頻出する。
N1
放棄
ほうき
権利・責任・所有物などを、自分の意思で捨て、行使しないこと。「権利を放棄する」「育児を放棄する」「試合を放棄する」のように使う硬い語。本来やるべきことや持っている権利を意図的に手放す行為を指し、法律・スポーツ・行政の文脈で多用される。失う原因が自分の意思である点で、「喪失」「剥奪」と区別される。
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