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N2
丸々
まるまる
完全に、そっくり全部、という意味の副詞。同じ語を重ねた畳語で、量や状態の完全さ・余すところのなさを強調する。「丸々一週間休む」「丸々一冊を読み終える」のように、ある単位がそのまま全部にわたることを表す用法と、「丸々太った赤ん坊」「丸々と肥える」のように、ふっくらと丸みを帯びている様子を表す用法がある。前者は副詞、後者は「丸々と〜」の形で副詞的に用いる。
N2
稀
まれ
めったに起こらないこと、ほとんどないこと。頻度の低さや珍しさを表し、「稀な現象」「稀に見る才能」「ごく稀に」「稀にしか起こらない」のように使う。形容動詞として「稀な〜」、副詞的に「稀に〜」の両方の形で用いる。「希」とも書き、こちらも一般的な表記。書き言葉的でやや硬い語で、日常会話の「めったに」より文章寄りの場面で使われる。肯定・否定どちらの事柄にも用いるが、「稀に見る才能」のように肯定的な評価を強調する用法も多い。
N3
満員
まんいん
人がいっぱいで、それ以上入れないこと。「満員電車」。
N1
蔓延
まんえん
好ましくないものが広い範囲に広がること。「蔓」は植物のつる、「延」は伸び広がる意で、合わせて「つるが伸びるように広がる」が原義。「感染症の蔓延」「悪習の蔓延」「不正の蔓延」のように、病気・悪い風潮・社会問題などが広範囲に広がる文脈で多く使う。中立的な「広がる」「普及する」と異なり、対象が望ましくないものに限られる点が特徴。書き言葉的な硬い語で、報道・論説・公的な場面で頻出する。
N2
満喫
まんきつ
満足するまで、十分に味わい楽しむこと。
N2
満場
まんじょう
会場にいる人全員のこと。「満」は満ちる、「場」はその場の意で、合わせて「その場にいる人で会場が満たされている状態」、転じて「その場の全員」を表す。「満場一致」「満場の拍手」「満場が沸く」のように、会場全体が一つの反応を示す文脈で使う。会議・式典・劇場・議会などの公的な場面で多く用いられる書き言葉的な語で、日常会話で人数を表す場合には使わない。
N2
慢性
まんせい
症状や状態が長く続いて、なかなか変わらないこと。「慢」は時間がかかる・だらだら続く意。元は医学用語で、急に発症する「急性」と対をなして長期にわたって持続する病気を指す。比喩的に「慢性的な人手不足」「慢性的な渋滞」「慢性の赤字」のように、社会現象や組織の問題が長期にわたって解決されない状態にも使う。多くは「慢性的な」の形で形容動詞として用いられ、否定的な含みを持つ。
N1
漫然
まんぜん
はっきりした目的や注意を持たず、ぼんやりしている様子。「漫」は気の向くまま、しまりがない意で、「然」は「〜のさま」を表す接尾辞。「漫然と過ごす」「漫然と眺める」「漫然と聞く」のように「〜と」の形で副詞的に使うのが基本。意識が散漫で、集中力や目的意識を欠いた状態を表し、多くは批判的・反省的な文脈で用いられる。書き言葉的な硬い語で、日常会話よりも文章・論説で頻出する。
N2, N3
満足
まんぞく
satisfaction。望みがかなって、心が満ち足りること。「結果に満足する」。対義語は「不満」。
N1
漫談
まんだん
軽妙な話芸として、世相や日常を題材にユーモアを交えて聞かせる芸。寄席演芸の一つで、一人で観客に向かって自由に話を展開する形式が基本。「漫」は気のおもむくままにの意、「談」は話の意で、合わせて「気楽に語る話」を表す。「漫談を披露する」「漫談家」「政治漫談」のように使う。落語・講談と並ぶ伝統的な話芸の一形態で、特定の物語ではなく時事ネタや軽い雑談を中心に据える点が特徴。
N2, N5
磨く
みがく
polish; brush。こすってきれいにすること。「歯を磨く」。
N3
味方
みかた
ally。自分の側に立って助けてくれる人。「味方につける」。対義語は「敵」。
N2
見込み
みこみ
これから先こうなるだろうという予想や、期待できる可能性。
N2
未熟
みじゅく
果実などが十分に熟していないこと。また、技術や経験が十分でないこと。
N1
水気
みずけ
物に含まれている水分のこと。野菜や果物に含まれる水分、洗った食器や髪に残った水滴、湿った空気や土に感じる湿り気など、対象は幅広い。「水気を切る」「水気を拭き取る」「水気を含んだ髪」のように使う。料理では「茹でた野菜の水気を切る」のように調理工程を指示する表現として頻繁に登場する。「水分」と意味が近いが、「水分」が量的・成分的な水を指すのに対し、「水気」は表面に残った水・しっとりした感じなど、より感覚的・実用的な文脈で使われる傾向がある。
N3, N5
見せる
みせる
人が見られるようにすること。「写真を見せる」。
N1
未曽有
みぞう
これまでに一度も起こったことがないほど珍しいこと。「未だ曽て有らず」(いまだかつてない)を漢文の語順で表した語で、字義通り「過去に例がない」を意味する。「未曽有の災害」「未曽有の危機」「未曽有の大事件」のように、極めて重大で前例のない事態を表す硬い語。報道・歴史記述・公的な場面で用いられ、日常会話ではあまり使わない。「未曾有」とも書く。読みは「みぞう」で、「ゆう」を伸ばさない。
N1
見損なう
みそこなう
人や物の価値を見誤ること。「損なう」は本来うまくいかせない意で、「正しく見ることに失敗する」が原義。「あの人を見損なった」「君を見損なったよ」のように、それまで信頼・評価していた相手が期待を裏切る言動をしたときに、相手への失望を表す文脈で多く使う。また、「映画の最後を見損なう」のように、見るべきものを見逃す意でも使うが、現代ではこちらの用法はやや少ない。
N2
密接
みっせつ
つながりが深く、切り離せないほど近い関係にあること。
N1
密談
みつだん
他人に知られないように、こっそり話し合うこと。「密」は人目に触れない意、「談」は話し合いの意で、合わせて秘密の協議を表す。「密談を交わす」「密談の場を持つ」「密室で密談する」のように使う。政治・外交・取引・陰謀などの場面で多く用いられ、話し合われる内容に秘密性があることを含意する。中立的な「打ち合わせ」「協議」と異なり、外部に漏らせない事情があるという含みがある。
N2, N3
見つめる
みつめる
目を離さずに、じっと見る。「相手の目を見つめる」。
N2
見通し
みとおし
遠くまで見渡すこと。また、これから先の成り行きを予想すること。
N1, N3
認める
みとめる
正しい・事実だと受け入れる。「失敗を認める」。価値があると評価する意味(「実力が認められる」)や、目で見て気づく・確認する意味(「変化が認められる」)でも使う。
N3, N5
緑
みどり
green。木の葉のような色。
N1
見とれる
みとれる
美しさや見事さに心を奪われ、ぼうっと見入ってしまうこと。「見惚れる」とも書く。「惚れる」は心を奪われる意で、対象の魅力に意識が引き込まれる状態を表す。「夕日に見とれる」「演技に見とれる」「美しさに見とれる」のように使う。対象は美しいもの・優れたもの・心を打つものに限られ、批判的・否定的なものを見つめる場合には使わない。意識せず、つい長く見入ってしまうニュアンスを含む。
N2
見なす
みなす
実際にはそうでないものを、そうであると判断したり扱ったりすること。「AをBと見なす」の形で使い、客観的にはAでありながら、判断・規則・便宜上はBとして扱うことを表す。「欠席を遅刻と見なす」「返答がない場合は同意と見なす」のように使う。法律・規則・契約・学術的定義などの文脈で頻出し、形式上の同一視・擬制を表す硬い語。事実の認定ではなく、人為的な判断による「そう扱う」というニュアンスを含む。
N2
見習い
みならい
先輩のやり方を見て学びながら仕事を覚える初心者のこと。また、そうした立場や期間そのもの。動詞「見習う」の連用形からできた名詞で、職業訓練・徒弟制度的な学習段階を指す。「見習い職人」「見習い期間」「見習い中の身」のように使う。料理人・大工・職人・看護師など、実地で技術を身につける職種で頻出する語。一般的な「初心者」よりも、特定の職業や組織における正式な訓練段階を指すニュアンスが強い。
N2
峰
みね
山の頂上付近の、高くなった部分。山の最も高い部分や、稜線上に連なる尾根を指す。「山の峰」「峰々が連なる」「峰を越える」のように使う。山岳・登山の文脈で頻出する語で、「山頂」がピンポイントの頂点を指すのに対し、「峰」は山頂を含むその周辺の高まりを広く指す。比喩的に刀の背の部分(刃の反対側)も「峰」と呼び、「峰打ち」のように使う。書き言葉的・文語的な響きを持つ語。
N2, N3
実る
みのる
草木に実がなる。「稲が実る」。「努力が実る」のように、よい結果が出る意味でも使う。
N2
見晴らし
みはらし
高い場所などから遠くを広く見渡せること。また、そのときに目に入る景色。「晴らす」は遮るものをなくす意で、視界が開けて遠くまで見通せる状態を表す。「見晴らしの良い場所」「見晴らしが利く」「見晴らし台」のように使う。建物・地形・観光地などについて、眺望の良さを評価する文脈で頻出する。「眺め」と意味が近いが、「見晴らし」は視界の広さ・遠さに重点がある。
N2, N3
見本
みほん
sample。手本や例として見せる物。「商品の見本」。
N3
未満
みまん
その数を含まず、それより少ないこと。「18歳未満」。「18歳以下」が18歳を含むのに対し、「18歳未満」は18歳を含まない。
N3, N5
耳
みみ
ear。音を聞くための、体の部分。
N1
耳障り
みみざわり
耳に不快に感じられる音や言葉のこと。「耳」と「障り(妨げになるもの、害になるもの)」の組み合わせで、聴覚を不快に妨げるものを表す。形容動詞として「耳障りな音」「耳障りな言い方」「耳障りな騒音」のように使う。「目障り」と対をなす語で、いずれも感覚的な不快感を表す。なお「耳触り(耳に触れた感じ)」は別語で、こちらは「耳触りの良い言葉」のように肯定・否定どちらにも使える。
N2
見物
みもの
見る価値のあるもの、見ておもしろいもの。「今年の決勝戦は見物だ」「彼の慌てぶりは見物だった」のように、これから見ればおもしろいはずだ、という予想をこめて言うことが多い。同じ「見物」を「けんぶつ」と読むと、めずらしいものや有名なものを見に行くことを表す別の語になる。
N1
脈絡
みゃくらく
物事のつながりや筋道のこと。「脈」は血管のつながり、「絡」はつなぎ合わせる意で、合わせて「血管のように連続して通っている筋道」を表す。話や文章の前後関係、論理の流れ、出来事と出来事の因果関係などを指す。多くは「脈絡がない」「脈絡を欠く」「脈絡なく話す」のように否定形で使い、話の筋が通っていない状態を批判する文脈で頻出する。「文脈」が前後の言葉のつながりを指すのに対し、「脈絡」はより広く、論理や因果のつながりを指す。
N3
未来
みらい
future。これから先の時。「明るい未来」。「将来」が自分の人生の先を指すことが多いのに対し、「未来」は社会や世界の先も広く指す。
N2
魅了
みりょう
人の心を強く引きつけて夢中にさせること。「魅」は人の心を奪う、「了」は完全に〜する意で、合わせて「心を完全に捕らえる」状態を表す。美しさ・才能・演技・人柄など、肯定的に評価される対象について使い、「観客を魅了する」「歌声に魅了される」のように、能動・受動どちらの形でも用いる。「魅惑」と意味は近いが、「魅了」は妖しさ・誘惑のニュアンスが薄く、純粋な賛嘆として用いられる点で異なる。
N2, N5
見る
みる
see。目でものごとをとらえること。
N2
未練
みれん
諦めきれず、心が残ること。失った人・物・機会などに対して、まだ思いや愛着を残している状態を指す。「練」は「練り上げる」「練り続ける」の意で、過去への思いを断ち切れずにいる心の状態を表す。「未練がある」「未練を残す」「未練を断ち切る」「未練たらしい」のように使う。失恋・退職・敗北など、すでに区切りがついたはずの事柄に心が引き戻される文脈で頻出する。
N1
魅惑
みわく
人の心を引きつけて惑わすこと。「魅」は人の心を奪う、「惑」は心を乱して迷わせる意で、合わせて「心を奪い、判断を惑わすほど引きつける」状態を表す。「魅了」が単に強く引きつけることを表すのに対し、「魅惑」は妖しさ・誘惑のニュアンスが強く、相手の理性を揺さぶる魅力を表す。「魅惑的な香り」「魅惑の眼差し」「魅惑のメロディ」のように形容動詞的に使うことが多く、文学的・官能的な文脈で頻出する。
N2
無我夢中
むがむちゅう
自分のことを忘れるほど、何かに完全に没頭する様子。「無我」(自分を忘れる)と「夢中」(夢の中にいるように熱中する)を重ねた四字熟語で、同じ趣旨の語を畳ねて没頭の度合いを強調する。「無我夢中で逃げる」「無我夢中で取り組む」「無我夢中になって戦う」のように使う。危機的状況で必死になっている場面と、楽しさや興奮で我を忘れている場面の両方で用いられ、自分のことを顧みる余裕がないほど一つのことに集中している状態を表す。
N3
向く
むく
その方向に顔や体が向いた状態になる。「右を向く」。適している意味でも使う(「この仕事に向いている」)。顔や体がその方を向くのが「向く」、顔や物をその方に動かすのが「向ける」で、「右を向く」に対して「顔を右に向ける」のように使い分ける。
N3
剥く
むく
peel。表面の皮などを取り去る。「りんごの皮を剥く」。ひらがなで「むく」と書くことも多い。
N2
報いる
むくいる
受けた行いに対して、それに見合う返しをすること。
N2, N3
向ける
むける
その方向に顔や物を向かせる。「カメラを向ける」。「注意を向ける」のように、気持ちや関心をそちらに動かす意味でも使う。顔や物をその方に動かすのが「向ける」、顔や体がその方を向くのが「向く」で、「顔を右に向ける」に対して「右を向く」のように使い分ける。
N2
無効
むこう
効力や効果がないこと。
N2, N5
向こう
むこう
over there; the other side。自分から見て、遠くのほう。「川の向こう」。
N1
無惨
むざん
見ていられないほど痛ましく、悲惨な様子。本来は仏教語で「慚愧の念がない、恥じる心がない」意だったが、転じて「あまりに痛ましい」意で用いられるようになった。事故・破壊・敗北・死など、本来の姿が損なわれた状態に対して使い、「無惨な姿」「無惨に踏みにじられる」「無惨な最期」のように使う。「無残」とも書き、現代の表記としてはこちらも一般的。書き言葉的で、文学的・報道的な文脈で頻出する。
N3
無視
むし
あるものをないかのように扱うこと。「信号無視」「質問を無視する」。
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