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N3 外れる はずれる
付いていた物が取れて離れる。「ボタンが外れる」。予想などが当たらない意味でも使う(「天気予報が外れる」)。人が取り離すのが「外す」、ひとりでに取れて離れるのが「外れる」で、「ボタンを外す」に対して「ボタンが外れる」のように使い分ける。
N1 罵声 ばせい
相手をののしる、激しい声・言葉。「罵声を浴びせる」「罵声が飛ぶ」「罵声を浴びる」のように使う。「罵」はののしる、「声」は声の意で、二字で「ののしりの声」を表す。怒り・非難・侮辱の感情をこめた発声を指し、群衆・観客・抗議者などからの集団的なののしりを表す文脈で多用される。報道・スポーツ記事で頻出する硬い語。
N1 馳せる はせる
馬や車を走らせること。比喩的に、考えや評判を遠くまで及ばせること。「馬を馳せる」「思いを馳せる」「名を馳せる」のように使う硬い文章語。「馳」は馬が速く走る意で、現代では物理的に走らせる用法より、「思いを馳せる(遠くの人や昔のことを心に思う)」「名を馳せる(広く名声を得る)」など比喩用法が中心。文学・歴史記述で頻出する。
N3 はだ
skin。人の体の表面。「肌が荒れる」。「肌に合う」=性に合う、という言い方もある。
N1 肌合い はだあい
人の性格や雰囲気から感じられる気質。また、物事の質感。「肌合いが合う」「肌合いの違う作品」「肌合いの良い人」のように使う。元は肌の感触の意から派生し、抽象的な「相性」「持ち味」を表すようになった。論理的な共通点というより、感覚的な親和性・違和感を表す文学的な語で、人物評・批評で多用される。
N2, N3 はたけ
野菜や果物などを育てる土地。水を張って米を作る「田」に対して、水を張らない土地を指す。
N1 畑違い はたけちがい
自分の専門や得意分野とは異なる領域のこと。「畑違いの仕事」「畑違いの分野」「畑違いから転職する」のように使う。耕す畑の種類が違う、という農業の比喩から派生し、本来の経験・専門と離れた領域を指す。「専門外」より口語的でくだけた響きを持ち、自分の不慣れさを謙遜的に述べる文脈でも、他人の専門違いを指摘する文脈でも用いる。
N2 肌触り はだざわり
物の表面が肌に触れたときの感じ。「肌触りのよいシャツ」「優しい肌触り」「ざらついた肌触り」のように使う。布・素材・製品の質感を表すのに用いる日常語で、衣料品・寝具・化粧品などの紹介・評価で頻出する。比喩的に「言葉の肌触り」のように、文章や言い回しから受ける感覚的印象を表す用法もある。
N1 旗印 はたじるし
行動の目的や主張として掲げる目標。「改革を旗印に掲げる」「自由を旗印とする」「旗印のもとに集まる」のように使う。元は戦場で味方の目印に立てる旗の意から派生し、運動・組織・キャンペーンが対外的に示す中心理念・スローガンを表す比喩として定着した。政治・社会運動・経営の文脈で多用される。
N2, N5 働く はたらく
work。しごとをすること。
N1 破綻 はたん
物事の組み立てが崩れて成り立たなくなること。「経営が破綻する」「論理が破綻する」「破綻寸前」のように使う硬い語。「破」は破れる、「綻」はほころびる意で、二字で「破れほころびる」状態を表す。元は衣服のほつれの意から派生し、計画・関係・財政・組織などが立ち行かなくなる場面で多用される。「破産」が法的な意味を持つのに対し、「破綻」はより広く構造的崩壊を指す。
N1 破談 はだん
いったん決まった話、特に縁談や契約が取り消しになること。「縁談が破談になる」「破談にする」「破談を申し入れる」のように使う硬い語。「破」は壊す、「談」は話し合いの意で、二字で「話を壊す」ことを表す。元は縁談に関する語だが、現代では商談・婚約・取引などにも広く用いる。
N2 場違い ばちがい
その場の雰囲気や状況にふさわしくないこと。「場違いな服装」「場違いな発言」「場違いな所に来てしまった」のように使う。周囲から浮いた様子を表し、TPOに合わない不調和な様子を批判的・自嘲的に述べる文脈で用いる。日常会話で広く使える語で、フォーマルな場とカジュアルな振る舞いの不一致を表す典型的な表現。
N2 発覚 はっかく
隠されていた悪事や秘密が明るみに出ること。「不正が発覚する」「事件が発覚する」「発覚を恐れる」のように使う。「発」は表れる、「覚」は気づくの意で、二字で「気づかれて表に出る」ことを表す。多くは隠したかった事実が露見する文脈で用い、不祥事・犯罪・秘密の関係などが世間に知れる場面で多用される報道用語。
N2 発掘 はっくつ
地中に埋もれているものを掘り出すこと。転じて、世に知られていない人材や才能を見つけ出すこと。「遺跡を発掘する」「新人を発掘する」「埋もれた名作を発掘する」のように使う。「発」は表に出す、「掘」は掘るの意で、二字で「掘り出して表に現す」ことを表す。物理的な発掘(考古学)と比喩的な発掘(人材・才能・隠れた価値)の両方で広く用いる。
N3 発見 はっけん
discovery。今まで知られていなかった物事を見つけること。「新種の発見」。
N1 跋扈 ばっこ
好ましくないものが、勢いをふるって我が物顔に振る舞うこと。「悪徳業者が跋扈する」「不正が跋扈する」「跋扈跳梁」のように使う非常に硬い語。元は魚が竹で作った仕掛けを飛び越える意から派生し、抑えられるべき悪が抑制を失って広がる場面で用いる。報道・社説・歴史記述などの文章語で、日常会話ではほぼ用いない。
N2 発散 はっさん
内にたまったものが、外へ散り出ること。また、出して晴らすこと。
N3 発達 はったつ
成長して、より完全な状態になること。「筋肉が発達する」「交通が発達した町」。「発展」が規模が大きくなることを指すのに対し、「発達」は機能や能力の向上を指すことが多い。
N1 抜擢 ばってき
多くの人の中から特に選び出して、重要な地位や役目に取り立てること。「主役に抜擢される」「若手を抜擢する」「異例の抜擢」のように使う硬い語。「抜」は引き抜く、「擢」も引き抜き取り立てる意で、二字を重ねて「選び抜いて引き上げる」ことを強調する。年功序列を超えた特別な登用を表し、人事・芸能・スポーツの文脈で多用される。
N2, N3 発展 はってん
物事の勢いが伸びて、より大きく・盛んになること。「経済の発展」「町が発展する」。
N3 発売 はつばい
商品を売り出すこと。「新商品を発売する」。
N3 発表 はっぴょう
多くの人に向けて、広く知らせること。「研究発表」「合格発表」。
N1 発奮 はっぷん
刺激を受けて、やる気を強く起こすこと。「叱られて発奮する」「敗戦を機に発奮する」「発奮を促す」のように使う硬い語。「発」は起こす、「奮」は気力を盛んにするの意で、二字で「気力を奮い起こす」ことを表す。失敗・批判・悔しさをきっかけに、それまでの自分を超えて行動に移す様子を表し、激励・スポーツ・学業の文脈で多用される。
N1 抜本的 ばっぽんてき
問題の根本から大きく変えること。「抜本的な改革」「抜本的に見直す」「抜本的な対策」のように使う硬い語。「抜本」は根を抜く意で、表面的な対症療法ではなく、原因そのものに踏み込んで変える姿勢を表す。「ばつほんてき」ではなく、促音「っ」が入る「ばっぽんてき」と読む点に注意。政策・経営・制度改革を論じる文脈で多用される。
N1 発露 はつろ
内に秘めた感情や本性が、外に表れ出ること。「愛情の発露」「本心の発露」「自然な発露」のように使う硬い語。「発」は現れ出る、「露」は表に現すの意で、二字で「内から外へ現れる」ことを表す。意図的な表現というより、抑えていたものが自然にあふれ出る様子を指し、心理・文学・芸術論の文脈で多用される。
N2, N3 派手 はで
色や行動が目立って、はなやかなようす。「派手な服」。対義語は「地味」。
N1 罵倒 ばとう
激しい言葉で相手をののしること。「罵倒を浴びせる」「罵倒する」「罵倒の限りを尽くす」のように使う。「罵」はののしる、「倒」は徹底的にの意を添え、二字で「激しくののしる」ことを表す。強い怒りや軽蔑を相手にぶつける場面で用い、「叱責」「批判」より感情的・攻撃的なニュアンスが強い。SNS・国会論戦・人間関係の対立を語る文脈で頻出する。
N2 歯止め はどめ
物事の進行や悪化を食い止める働き。「価格上昇に歯止めをかける」「歯止めが利かない」「歯止めを失う」のように使う。元は車輪の動きを止める器具の意から派生し、抑制・制御の比喩として定着した。多くは「歯止めをかける」「歯止めが利く/利かない」の形で用い、経済・社会・組織などの好ましくない動きを抑える文脈で多用される。
N3 離す はなす
くっついている物を分けて、間をあける。「手を離す」「机を離して置く」。同じ読みの「放す」(つかんでいたものを自由にする)との書き分けに注意。人が間をあけるのが「離す」、ひとりでに間があくのが「離れる」で、「手を離す」に対して「手が離れる」のように使い分ける。
N1 華々しい はなばなしい
人目を引くほど美しく、輝かしい様子。「華々しい活躍」「華々しいデビュー」「華々しい成功」のように使う。「華」を重ねた畳語形式で、目立って立派・派手で見栄えのする様子を表す。多くは肯定的な称賛として用いるが、文脈によっては「派手すぎる」「中身が伴わない」の皮肉な含みを帯びることもある。スポーツ・芸能・歴史記述で多用される。
N3 花火 はなび
fireworks。火薬を使って、夜空に光の模様を打ち上げるもの。「花火大会」。
N3 離れる はなれる
距離があく。その場から去る。「駅から離れた家」「故郷を離れる」。ひとりでに間があくのが「離れる」、人が間をあけるのが「離す」で、「手が離れる」に対して「手を離す」のように使い分ける。
N3 はね
鳥や虫の、空を飛ぶための部分。また、鳥の体をおおう毛。「羽を広げる」。鳥やうさぎを数えるときは「わ」とよみ、「二羽(にわ)」のように使う。
N1 撥ねる はねる
勢いよくはじき飛ばすこと。「車が水を撥ねる」「不良品を撥ねる」「税金を撥ねる」のように使う。物理的にはじき飛ばす意のほか、選別の場面で「基準に合わないものを除外する」意、また「上前を撥ねる(中間搾取する)」のように利益の一部を取る意もある。文脈によって意味が幅広く分かれる動詞で、漢字表記は「跳ねる」「刎ねる」など複数あり、意味で使い分ける。
N2, N3 はば
width。横の長さ。「道の幅」。「幅広い知識」のように、範囲の広さの意味でも使う。
N1 はばかる はばかる
遠慮する、気兼ねすること。「人目をはばかる」「世間をはばかる」「はばかりながら申し上げる」のように使う硬い語。周囲の目や評価を気にして、行動・発言を控える様子を表す。「はばかりながら」は前置きとして用いる謙譲的な言い回し。「憎まれっ子世にはばかる(嫌われ者ほど世に勢力を伸ばす)」のことわざでは別の意(はびこる)で使われる古い用法もある。漢字では「憚る」と書くが、ひらがなで書かれることが多い。
N1 派閥 はばつ
政党・会社などの大きな組織の中で、利害や考え方を共にする人々が作る小集団。「派閥争い」「派閥に属する」「派閥を超えて」のように使う。「派」は分かれ、「閥」は門閥・集団の意で、二字で「分派した集団」を表す。多くは否定的な含みを伴い、組織内の派閥対立・人事抗争を批判的に述べる文脈で多用される。政治・大企業の報道で頻出する語。
N2 阻む はばむ
進もうとするものをさえぎって、先へ行かせないこと。「行く手を阻む」「進出を阻む」「優勝を阻む」のように使う。物理的な進路の妨害から、計画・進出・達成などの抽象的な実現を妨げる場面まで広く用い、何かが目標や成功に向かう動きを途中で食い止める意味を表す。スポーツ・ビジネス・地理的描写など多様な文脈で頻出する。
N1 はびこる はびこる
草木や悪いものが勢いよく広がること。「悪習がはびこる」「不正がはびこる」「雑草がはびこる」のように使う。元は雑草が一面に伸び広がる意から派生し、現代では好ましくないもの——悪弊・不正・誤情報・有害な勢力など——が勢力を増す場面で多用される。否定的な評価を伴い、抑えるべきものが抑えられていない状況を批判する文脈で用いる。
N1 羽振り はぶり
世間での勢いや経済的な豊かさのこと。「羽振りがいい」「羽振りを利かせる」「羽振りのいい商売人」のように使う。元は鳥が羽を振るう様子の意から派生し、経済的に裕福で勢いがある様子を表す比喩として定着した。多くは「羽振りがいい」の形で用い、金回りの良さや社会的影響力の大きさを述べる文脈で頻出する。
N1 刃向かう はむかう
強い相手に逆らって立ち向かうこと。「権力に刃向かう」「親に刃向かう」「刃向かう者は許さない」のように使う。元は文字通り刃物を相手に向ける意から派生し、目上・強大な存在に抵抗する場面で用いる。物理的な攻撃というより、地位・力関係において下にある者が上に対して反抗する構図を表す語。
N1 羽目 はめ
困った状況、思わしくない立場。「羽目になる」「羽目に陥る」「面倒な羽目になった」のように使う。望まない結果として置かれた状況を表す名詞用法と、「羽目を外す(度を越して騒ぐ)」の慣用句で「適切な範囲」を表す用法がある。後者の「羽目」は元来、馬具の一種で、これを外すと馬が暴れることから「節度を失う」の意で定着した。
N3 場面 ばめん
scene。物事が行われているその場のようす。「感動的な場面」。映画や劇のひとくぎりの意味でも使う。
N2 破門 はもん
師弟関係や宗教団体から、弟子や信者を追放すること。「師匠から破門される」「破門状」「破門に処する」のように使う。「破」は破る、「門」は師の門・宗派の門の意で、二字で「門から追い出す」ことを表す。元は仏教・武芸・芸道などの師弟関係の語で、弟子としての資格を剥奪する重い処分を指す。現代では芸能界・伝統芸能の文脈で目にすることが多い。
N2 早々 はやばや
ふつうより早い時期に物事を済ませるようす。「早々と帰り支度を始める」「早々と売り切れる」のように、多くは「早々と」の形で使う。同じ「早々」を「そうそう」と読むと、「新年早々」「開店早々」のように名詞に付いて、その直後であることを表す別の語になる。
N3 流行る はやる
多くの人に好まれて広まる。「このアプリが流行っている」。病気が広まる意味でも使う(「インフルエンザが流行る」)。書き言葉では「流行(りゅうこう)する」も使う。
N2 腹立たしい はらだたしい
怒りを覚えて不快に感じる様子。「腹立たしい言い方」「腹立たしい思いをする」「実に腹立たしい」のように使う形容詞。相手の言動・状況に対する強い不満や憤りを表し、「腹が立つ」を形容詞化した語。日常会話で広く使え、軽い苛立ちから強い怒りまで幅広い程度を表現できる。
N3 はり
needle。縫い物や注射に使う、細くとがった道具。「針と糸」。時計の針、釣り針など、細くとがった物を広く指す。
N1 張り合い はりあい
何かに取り組む際の、やりがいや手応え。「張り合いのある仕事」「張り合いがない」「張り合いを失う」のように使う。気持ちの充実度・取り組む価値の手応えを表す日常的な語で、目的があって意欲が湧く状態を肯定的に評価する文脈で用いる。同じ「張り合う」から派生する「張り合い(競い合うこと)」とは別語で、文脈で意味を読み分ける。

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